株式会社ツクリエと共同事業体が運営する、技術系スタートアップのオープンイノベーション拠点『かわさき新産業創造センター(KBIC)』で開発された日本製巡視用自動飛行ドローンシステムの現場試行結果が公表されました。このシステムは、国産ドローンを利用して河川の巡視を行い、作業効率や安全性、品質の向上が期待されています。
この試行は、建設現場の生産性向上を目指すi-Constructionの取り組みの一つで、産業界や政府と連携して新技術を発掘し、現場に導入する試みです。2022年11月に中部地方整備局庄内川河川事務所管内の土岐川で実施され、結果は「従来技術より優れる」という高評価を受けました。
日本製巡視用自動飛行ドローンシステムは、ドローンが河川上空を自動で飛行し、画像を撮影し、AI画像解析によって異常を瞬時に判定し、遠隔地の異常が検出された地点を表示するシステムです。これにより、目視では発見が困難な異常も記録され、地図上に自動でマッピングが可能となります。
政府の方針では、道路やトンネル、河川、橋梁、ダム、都市公園などの目視点検を見直し、ドローンやAI解析の技術の活用が進められています。河川巡視ドローンシステムは、目視点検の代用となり、作業効率や安全性、品質の向上が見込まれる技術です。今後の展開が期待されています。