秩父市中津川地内でドローンを使った物資の定期配送が成功裏に完了しました。これは災害時などにおいて、ドローンでの物資配送が実施された日本初の取り組みです。
このプロジェクトは、秩父市、ゼンリン、KDDI、KDDIスマートドローン、エアロネクスト、コープみらい、ちちぶ観光機構、ウエルシア薬局が共同で取り組みました。今回のプロジェクトでは、衛星ブロードバンドサービス「Starlink」を活用し、地形などの特性により従来のモバイル通信が不安定だった環境でも、ドローンの運航が可能であることが確認されました。
また、ドローンの運用レベルが目視内飛行から無人地帯・目視外飛行へと移行し、遠隔地からの操作で配送が実施されました。これにより、中津川地区の住民の方々にとって、週1回の定期配送が楽しみになり、心の支えにもなっているという声が寄せられました。
今後は、この取り組みで得られた運用ノウハウを基に、災害時や通信環境・生活交通・物流などの生活インフラが課題となる山間地域へ向けて、安定したドローン配送を実現するソリューションの構築が検討されていきます。
関係者からは、多くの感謝の声が寄せられ、同様に困難な状況にある全国の他の地域でも、この取り組みが展開されることを期待しています。今回の成功事例は、技術の進歩と人々の協力によって、これまで困難だとされていた地域でも、暮らしをサポートすることができることを示しています。