【3】市販のDJIドローンを用いて白鷺(しらさぎ)の追い払い対策
株式会社JOGAは、茨城県つくば市内にてドローンを用いた白鷺の追い払い検証実験を実施した。
【本実証実験実施の背景】
茨城県つくば市内の雑木林に白鷺が大量繁殖し、近隣ではフンによる悪臭の被害や車や建物の汚れの被害が発生している。また不気味な鳴き声が一晩中鳴り響き、近隣住居に多大な被害を及ぼしている。

鳥獣保護法で基本的に“罪のない”野鳥を撃ってはいけないという大前提があり、鷺は巣を作っているだけである。そのため、駆除は難しく、繁殖中はヒナがたくさんいるため、この観点から駆除ができないとされている。
また白鷺のうちの1種である「チュウサギ」は準絶滅危惧種のため駆除は難しいとされている。
このような状況から「駆除」ではなく「追い払い」を実現するソリューションが求められているという。
鳥類の嫌がる音の発生するスピーカーとレーザーをドローンに搭載し、白鷺が繁殖している雑木林に向けて音声と光点を発生させることにより白鷺の追い払いを試みたという。
以下は、株式会社JOGAが公表している実施結果と考察である。
【実施概要】
・実証実験名:ドローンを用いた白鷺の追い払い検証実験
・実施日 : 1回目 2021年6月8日 (火) / 2回目2021年7月16日(金)
・実施場所:茨城県つくば市
・使用機材: DJI社製Matrice200
JOGA社 企画開発 オリジナルスピーカー
DJI社製Phantom4 市販品

【実施結果/考察】
ドローンに搭載されたスピーカーから音を発生させると、特定のドローン飛行ルートと、特定のスピーカーの音が発生する際に複数の白鷺が飛び立つ様子を確認することができました。ドローンのプロペラ音、ドローン自体の接近、スピーカー音の全ての要素が複合的に効果を発揮し、白鷺が退避したと考えられます。
また、2回目のレーザーによる検証においては、雑木林の木々などに光が当たると、外敵を察したかのような動きを見せる事も検証にて確証。白鷺の追い払いに最適なドローンの高度や飛行ルート、スピーカー音量や音の種類、光の角度や光度を本検証より導き出すことが出来たため、ドローンとスピーカー、ドローンとレーザー光機材に更なる改良を加え、更に効果的な白鷺対策ドローンの開発を進めていきます。
【つくば市 環境保全課からのコメント】
被害を受けている近隣市民の声に応えたい中、手法に頭を抱えておりましたが、ドローンによる新たな対策措置や、検証においては興味と期待をしています。今後も情報を共有しながら是非期待しています。
こういった実施結果を公開してくださるのは、多くの人にとって非常に参考になる。特に、ドローンは市販品を用いており、市販品のドローンを日常生活をよりよくするために、どのように活用するかは、実施する側のアイデアと実行力、と継続的な試行錯誤により、どんどん進化させることができるからだ。