【3】有人地帯での目視外飛行の実証実験
~オンライン診療と連動したドローンによる医薬品配送サービス
ドローンのAI管制プラットフォームを開発する株式会社トラジェクトリーと、ドローンの社会実装を支援することで産業の更なる発展を推進する株式会社スカイピークが、浜松市、地域の医師会と連携し、静岡県浜松市天竜区春野町で実施する「春野医療MaaSプロジェクト」の実証実験を行っている。
この実証実験は、浜松市が経済産業省の「地域新MaaS創出事業」において、先進パイロット地域の一つとして選定され、実施するものだ。
「春野医療MaaSプロジェクト」は、中山間地域の課題解決を目的としており、オンライン診療・オンライン服薬指導によって処方された医薬品をドローン等で配送するという内容だ。
「春野医療MaaSプロジェクト」は、「オンライン診療・服薬指導・ドローン等による医薬品配送」により、地域課題解決を目指している。
静岡県浜松市の中で、特に高齢化が進行している中山間地域の天竜区では、医師不足に加え、高齢者の通院困難等の課題に直面している。
本プロジェクトの全体像として、大きく以下2点について実証実験を実施している。
(1)移動診療車によるオンライン診療
(2)オンライン服薬指導から薬剤の配送
このうち、トラジェクトリーとスカイピークは(2)に相当する「ドローンを用いた医薬品配送」の実証を行っている。
本プロジェクト実装は、首相官邸が発表する「空の産業革命に向けたロードマップ2020」における「Level4」有人地帯での目視外かつ補助者なしの自律飛行(自動運転)実現を目指している。
これにより、高齢者は将来的に自宅にいながら医薬品を手に入れることが可能となる。

実施概要
■期間:2020年10月19日~2020年12月下旬
■実施エリア:静岡県浜松市天竜区春野町(ドローン医薬品配送候補エリアは下図参照)
■実験内容:
・離発着地点に関する検証
安全を担保した上で実際にドローンによる医薬品配送が必要な患者宅を着陸地点として、各ドローン物流にとって必要な離発着条件(地形や広さなど)を検証。
・飛行経路に関する検証
ドローンごとに機体スペック等が異なるため、安全かつ最適な飛行経路は異なる。そのため、近隣の高圧鉄塔や高圧線の配置を踏まえた上で実際に飛行実験を行い、各ドローン機体にとって最適な飛行経路(障害物との距離や高度など)を検証。
・医薬品受け渡しに関する検証
医薬品の種類、離発着地点及び飛行経路を考慮した輸送サービス範囲、病院側のドローンへの荷物積み込み作業負担及び安全性、患者側のドローンからの荷物取り外し作業負担及び安全性、患者様側作業の代替手段、全体的な経済性などを検証。
▼ドローン医薬品配送候補エリア

▼生成した3D地図の一部

