記事1|立入管理の「線引き」はどう決める?
――“30m”で終わらせない現場の型
ドローンの立入管理で一番揉めるのは、「どこまで下がってもらえばいいですか?」という線引きです。
結論から言うと、線引きは“数字ひとつ”で決めるものではなく、現場の条件で段階化して決めるのが安全で、説明もしやすいです。
まず前提として、法令上の条件(例:人や物件との距離など)は別に存在します。ここで扱う立入管理は、法令の話を超えて、**現場で事故とトラブルを防ぐための「実務の線引き」**です。
現場の型:立入範囲を「3つの輪」で決める
立入管理を、次の3つの輪で整理します。
1つ目は 飛行の輪 です。機体が飛ぶ範囲で、ここは当然入れません。
2つ目は 落下の輪 です。万一落ちたときに届きうる範囲です。高度が上がるほど、風が強いほど、広げます。
3つ目は 誘導の輪 です。人が自然に入ってくる動線(歩道、駐車場、入口、人気の撮影スポットなど)を含む範囲です。ここを押さえないと、現場は必ず破綻します。
立入管理のコツは、飛行の輪だけを守るのではなく、落下の輪+誘導の輪まで含めて「入ってほしくない理由」を説明できる状態にしておくことです。
よくある失敗
「ここから先は入らないでください」と言うだけで終わり、理由を言わないケースです。
理由がない線引きは、相手から見ると「あなたの都合」に見えます。そこで揉めます。
すぐ使える言い回し(現場用)
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「安全のため、今からこの範囲だけ“立入不可”にします。ドローンが上を通る可能性があるためです。」
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「万一の落下に備えた安全距離です。数分で終わりますので、こちら側へお願いします。」
次に読む(内部リンク)
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(内部リンク)立入管理:声かけ台本(通行人・管理者・スタッフ)
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(内部リンク)トラブル時の判断:中止基準の作り方
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(内部リンク)点検・整備:飛行前3分点検



