☆スモール・ビジネス・アイデア「机上の空論」<2>
現在、ドローンを活用したビジネスは大規模なものが多く、大規模な投資が必要なものが中心となっています。大概は、ドローン自体を、製造メーカーと提携して開発していたり、それに合わせて、国土交通省側と例外的な措置(目視外飛行で補助者を置かないなど)の交渉をするなど時間と、お金と、人材を投資しています。
一方、中小企業や個人事業主がでも、すぐに取り掛かれるようなちょっとしたドローンを活用したビジネスは、ほとんど手を付けられていない場合が多く、入口は「スモール」であっても、将来的に、大規模なビジネスに化ける可能性を秘めています。
そこで、ここでは、編集部で「机上で」思い付きの「空論」を書いていきます。
編集部にとっては「空論」でも、アレンジして、カスタマイズして、「実行」できるかも、ですが、「実行」する勇気のある方は自己責任で行ってください。DPP編集部が求めているのは、ロイヤリティーではなく、「レポート」です!!!(誰もが思いつくようなアイデアなので、ロイヤリティーが発生するまでもありませんが)
もし、実行された方は、半年後でも、1年後でも、レポート(成功事例でも、失敗事例でも)を送ってくださるとうれしいです!
◎特定の地域での「とりだめ空撮写真」販売サービス
一般に、プロのカメラマンとして撮影依頼を受ける場合、特定の日時を決めて、それに向け準備し、当日に撮影に臨む。
しかし、一般的な撮影の手法である、撮影の日時を決めてそれに向けて準備しても、屋内での撮影ならまだしも、屋外での撮影の場合、必ずしも満足のいく写真が撮れるとは限らない。というか、撮れない場合の方が多い。
というのも、特に、屋外での撮影の場合、「天候」が写真の良い悪いの半分以上を決めてしまう場合も多いからである。とりわけ空撮の場合、太陽がっ照っているかどうか、雲がどのくらいかかっているかで随分と雰囲気の違う写真になってしまう。そもそも雨になった場合、一般向けのドローンは防水機能がないために、飛行させることができない。強風の場合も同様である。
また、撮影依頼を受けると、依頼者にも気を使ったり、当日失敗しないように準備を入念に行ったり、ストレスも何気に溜まってしまいます。実際に依頼者にあって打ち合わせするなど、時間も労力もかかります。本業ならまだしも、副業ならなおさらです。
そこで、お勧めなのが、「撮りだめ」です。あなたのお住まいの地域周辺に特化し、様々な場所をドローンで空撮していきます。同じ場所でも四季によって雰囲気は変わるでしょうし、天気によっても変わる。たくさん撮影していれば、空前が重なって「奇跡のショット」も取れる場合もあるでしょう。
そして撮りためたそれらの空撮写真を販売していくのです。インターネットなどを通じて。その空撮写真にもし、ある特定の工場が映っていたら、その工場の関係者の方が、その写真をパンフレット用に欲しがるかもしれない。あるいは、あなたの空撮した写真に、地域の旅館が映っていたら、その旅館がホームページに使用するために必要とするかもしれない。
その工場や、旅館が、わざわざ空撮を十万円以上のお金をかけてまで依頼することはしないにしても、目の前に、あなたが(勝手に撮影した)空撮写真があって、3枚の空撮した写真の使用権を2万円で売ります!となったら、買う可能性も少なくないはず。
ホームページや、パンフレットに、自分の工場や旅館の空撮の写真があれば、どれほど華やかになることだろうか。
逆の立場を想像してみよう。
良い写真が撮れるかどうか分からない状況で空撮を依頼するのと、すでに目の前に自分が欲しいと思う写真がある場合。
後者の方が、目の前に欲しい写真があるわけで、購入すれば、翌日からでもホームページなどで使用できる。
あなたのお住まいの「特定の地域で」というところがポイントです。それ以外のところに住んでいる人には真似はできませんから。
そのように、コツコツと地元の空撮写真を撮りだめ、主に地元の方対象に空撮写真をホームページ上などで販売していけば、「ドローンでの写真家」としてあなたの知名度は増していきます。
そのうち、さまざまなリクエストが来ることになるかもしれません。
特定の地域の写真をかなり多くとりためることがポイントです。
その地域に住んでいなければ、バラエティーに富んだ空撮写真をとることは非常に難しい。たとえば、本州に住んでいる人が沖縄にドローン撮影のために1週間滞在しても、その一週間が天気がいいとは限らないし、天気が良くても風が強いかもしれない。たまたまその場所で、地元のお祭りをやっていて、撮影ができないかもしれない。
しかし、その地域に住んでいれば、天気などの条件がいい時に撮影に臨むことができるから。同じ場所でも、季節によっても随分と雰囲気は変わるでしょう。
撮影依頼を受けてそれから撮影する場合、場合によっては「希望するような写真を撮ってもらえなかった」とクレームを受けてしまうこともあるかもしれません。打ち合わせなどの時間も負担になる。
その点「撮りため」方式で行なっていけば、完成した写真を気に入れば相手が購入すればいいだけなので、撮影する場合も、売る場合も、すべて、自分のペースで進めていくことができる!
そしてこのやり方であれば、「自分のペース」でドローンを飛行させることができます。