【1】出前館が吉野家の牛丼の配送をドローンで
株式会社エアロネクスト、株式会社ACCESS、株式会社出前館、株式会社吉野家は、神奈川県、横須賀市、横須賀市立市民病院、神奈川県立海洋科学高等学校の協力のもと、出前館のアプリで注文された吉野家の牛丼弁当を横須賀市立市民病院の医療従事者にオンデマンドでドローン配送する実証実験を実施した。
この取組みは2022年度の「空の産業革命 レベル4*1」解禁に向けて将来の食料品や医薬品のドローン定期配送を見据えた取組みだ。
2019年12月に神奈川県のドローン前提社会の実現に向けたモデル事業として採択された、エアロネクストの「ドローン物流定期ルートの開設に向けた実証実験」ならびに横須賀市の地域課題解決を目指した「ヨコスカ×スマートモビリティ・チャレンジ」の一環でもある。


実証実験概要
(1)期間:2021年6月10日(木)
(2)飛行区間: 横須賀市立石公園~横須賀市立市民病院
(3)運搬物: 吉野家の牛丼弁当
(4)実証手順と内容
・出前館のアプリで注文された吉野家の牛丼弁当が、吉野家のキッチンカー(オレンジドリーム号)で調理され専用ボックスに格納され、出前館の配達員によってドローン離陸地点(立石公園)まで搬送されます。
・専用ボックスがドローンにセットされ、ドローンは立石公園から離陸し、海上4.5km、陸上0.7kmの合計約5.2kmの航路を約10分間飛行し、横須賀市立市民病院屋上に着陸し医療従事者に届けられます。
・病院屋上に到着後、熱々で牛丼のたれもこぼれず中身も偏らず高い配送品質で届くことを実証します。
デリバリーフロー

(5)横須賀市立市民病院の実情と背景
横須賀市立市民病院は新型コロナウイルス感染症の入院が必要と診断された中等症の患者を受け入れる「重点医療機関」に指定された病院です。
食事事情では、周辺に昼食場所も少なく、昼食のため外出する時間的余裕もままならない中で、新型コロナウイルス感染症対策により病院内の食堂も時間短縮で運営されており、医療従事者にとって温かいランチを取りにくい環境です。
また今後オンライン診療の検討も始めており、今回の実証実験では今後のオンライン診療と医薬品配送の可能性も見据え協力の運びとなりました。
(6)使用機体
エアロネクスト独自の機体構造設計技術4D GRAVITY?*2を搭載し、飛行部と荷物搭載部が分離した構造の、飛行性能、応答性能、着陸性能に優れた物流用途に特化した物流専用ドローン。
3月19日に発表した株式会社?律制御システム研究所(ACSL)とエアロネクストの共同開発の最新の機体で、今回初お披露目となります。
<特徴>
4D GRAVITY?搭載の物流専用機体は以下の3つの特徴を持ち、飛行速度・飛行距離・配送可能重量・配送品質のレベルアップを実現します。
1) 荷物を機体の理想重心付近に最適配置
2) 水平定常飛行・前進特化型の物流専用機体
3) 独立変位可能な荷物水平維持機構
各社の主な役割
株式会社エアロネクスト:
本実証統轄、取りまとめ、独自安定技術搭載ドローンおよび技術者提供
株式会社ACCESS:
ドローンの遠隔運航管理、ドローンオペレーション総括、技術者提供
株式会社出前館:
注文システム、デリバリー提供
株式会社吉野家:
牛丼弁当の調理、提供
人口集中地区やその周辺では、ドローンが上空を自由に飛行していく状況は近い未来でも考えにくい。実際に、国土交通省への許可や承認でも、特定の敷地内であるとか、特定の場所に限定したうえで申請を行う。
そこで、人口集中地区では、この事例のように、離陸場所と着陸場所、さらにその間の一定の飛行ルートを決めたうえで、ドローンを飛行させるしか方法はないだろう。
ただ、「離陸場所と着陸場所、さらにその間の一定の飛行ルートを決めたうえで、ドローンを飛行させる」という制限があっても、「暖かい弁当」以外にも、さまざまなことに活用に応用できるだろう。
また、「特定区間」であれば、大手企業だけでなく、小規模事業者や小企業にでも、参入の余地があり、地域のネットワーク等や地域