【4】DJI、新製品Mavic 2 Enterprise Advancedを発表
Mavic 2シリーズには、「Mavic2 Zoom」と「Mavic2 Pro」があるのは多くの読者の方はご存じであろう。どちらかを所有している人も少なくないだろう。
実は、Mavic 2シリーズには、一般向けドローンの他に、産業用ドローンに位置付けられた「Mavic 2 Enterprise」がある。
外見は、「Mavic2 Zoom」や「Mavic2 Pro」とほぼ同じといってもいいだろう。
その「Mavic 2 Enterprise」の最新機種「Mavic 2 Enterprise Advanced」が、2020年12月15日、DJIより発表された。

他の産業用ドローンが安いものでも100万円を超える中で、数十万円でそれに匹敵する機能を持ち、しかも、操作性が、「Mavic2 Zoom」や「Mavic2 Pro」と似ていおり、非常に魅力的である。分野によっては、個人での活用や、自社内での活用の場合は、導入を検討する人もいると思う。
しかし、公共機関から仕事を受注している場合や、国立大学や自治体など、公共機関やそれに準じる業務を行っている場合、セキュリティー等の理由で、今後、海外製のドローンの使用に関して規制を受ける可能性が高い。
そういったことも踏まえ、今後の政府による規制の動きの様子も見ながら、特に、産業用ドローンの導入には慎重に検討することが重要である。
ただ、現段階では、DJI社製のドローンがコスパの視点も含めると、他を圧倒している。
また、「Mavic2 Zoom」や「Mavic2 Pro」と同じような大きさ、操作性で、以下のような技術がすでに活用できるということを知っとくことは有益である。
ちなみに、「Mavic 2 Enterprise」の「-10°Cまでの寒冷地でも運航可能な自己加熱式バッテリー」は、「Mavic2 Zoom」や「Mavic2 Pro」でも利用することが可能だ。
パワフルなサーマルセンサーとビジョンセンサー、高精度のRTK技術、32倍デジタルズームを搭載した最高クラスの高性能ドローンが、DJI業務用ドローンのラインナップに新登場
前モデルから引き継いだ性能は大幅にアップグレードされ、専門性の高いミッションで活躍するDJI業務用ドローンに、新たに高性能ドローンが加わった。
DJI Mavic 2 Enterprise Advancedは、重要かつ複雑な作業でドローンを使用するドローン操縦士向けに、作業効率改善を目的として設計された。
業務用ドローンの利用経験者は、Mavic 2 Enterprise Advancedの優れた効率性、最先端のサーマルカメラとRGBカメラ技術、RTKモジュールによるcmレベルの測位精度を実感することとなるだろう。
「私達は、業務用ドローンの利用者がMavic 2 Enterpriseを工業分野での点検で頻繁に使用していることに気が付きました。そのような点検では、サーマルセンサーやビジョンセンサーの高い精度や解像度が、業務遂行に不可欠です。主要機能をアップグレードさせたことにより、Mavic 2 Enterprise Advancedは、複雑な検査において、理想的かつ必須ツールとなりました。点検担当者は、欠陥や異常をより詳細に特定することができ、効率的に作業やメンテナンスを行えるようになります。また、ファーストレスポンダーや消防隊は、迅速に被害者の位置を把握し、ホットスポットを特定、火災のリスクを確認してから、人員の安全も確保しながら最適な救助プランを作成できます」
と、DJIコーポレートストラテジー&コミュニケーションシニアディレクター、Christina Zhangは述べている。
進化したセンサーでパワフルな映像技術を実現
640×512ピクセルのHD解像度サーマルカメラと、1/2インチCMOSセンサーを搭載した48MPビジュアルカメラを特徴とした進化したデュアルセンサーにより、現場の対象を迅速に把握し、情報に基づいた意思決定を下すことができる。
サーマルカメラは、30Hzフレームレートと±2°Cの温度測定精度に対応している。ドローン操縦士は、プロジェクトのニーズによって、ビジュアル、サーマル、分割ビューに切り替えて、フィードを確認することができる。Mavic 2 Enterprise Advancedは、安全な距離を保ちながら、HD画像や4K動画を撮影可能だ。高解像度カメラセンサーは32倍デジタルズームと16倍サーマルズームに対応し、オペレーターは、空撮でしか実現できない詳細な点検を実行し、細部まで確認できる。
他にも以下の機能を搭載している。
スポットメーター :
対象物の平均温度が表示されるため、パイロットは安全な距離を保ちながら、重要または危険な対象物を監視し、測定することができる。
エリア測定 :
平均温度/最低温度/最高温度をそれぞれのエリアに一致する位置で表示するため、点検員は対象物を素早く査定し、過熱しているかどうかを判断できる。
cmレベルでの正確性を誇る測位システム
新製品DJI Mavic 2 Enterprise Advancedには、別売りのDJI RTKモジュールを搭載することができ、cmレベルの精度を実現する。

また、NTRIP(インターネットを介してDGPSデータを配信するためのプロトコル)に対応し、簡易点検も可能だ。
オペレーターは最大240個のウェイポイント(経由点)を作成でき、複雑な環境でも、自動で綿密な点検ミッションを遂行できる。Mavic 2 Enterprise Advancedの軽量かつ携帯性に優れたフォームにより、1分以内でセットアップし離陸でき、高い機敏性を発揮する。上昇下降速度が高速化されたため、複雑な作業環境でも効率的に業務を行うことができる。
向上した飛行安全性とデータセキュリティ
Mavic 2 Enterprise Advancedは、DJI Enterprise製品に特化された様々なデータ保護機能を備えているため、ユーザーがドローンデータのセキュリティに自信を持つことができ、機密性の高いフライト中に生成された写真、動画、フライトログ、その他のデータの完全性を保護することができる。
DJI Pilotアプリで操作する場合、Mavic 2 Enterprise Advancedは、データを保護する機能の1つとして、ローカルデータモードを備えている。ローカルデータモードを有効にすることで、重要なインフラ点検や政府機関のプロジェクトなどの機密性の高い業務に従事する操縦者に、より一層のセキュリティ保護を提供する。機体とリモートコントローラ間の無線リンクは、AES-256暗号化されている。
Mavic 2 Enterprise Advancedには、24GBのオンボードデータストレージとパスワード保護機能が搭載されている。これにより、機体とその搭載データストレージのセキュリティを強化し、機体の物理的破損からもデータを保護する。
新しいMavic 2 Enterprise Advancedにも、飛行機やヘリコプターからのADS-B信号を受信し、近くの航空交通をドローンパイロットに警告するDJIのAirSenseシステムと、6方向の障害物検知機能が搭載されている。
また、ドローン操縦士は、LEDナビゲーションライトを無効にしたディスクリートモードでの飛行、さらに-10°Cまでの寒冷地での運航時には自己加熱式バッテリーを利用することが可能だ。
モジュラー設計で、ミッション生産性を向上
Mavic 2 Enterprise Advancedには、ミッションの生産性を向上させる便利なアクセサリーが同梱される。
スポットライト:
輝度2,400ルーメンのスポットライトが、夜間や低照度環境下、霧や煙などの照度が十分でない日中に行う作業をサポート。(※夜間飛行については、国土交通省が定める飛行ルールを遵守してください)
スピーカー :
最大出力音量100デシベル(距離1 m)の拡声スピーカーは、複数の音声録音を保存、またその音声をループ再生することができるため、緊急時に地上チームとのコミュニケーションを可能にし、作業効率を向上する。
ビーコン:
米国連邦航空局(FAA)の夜間の適用免除基準を基に設計されたMavic 2 Enterprise Advancedのビーコンは、4.8 km先からでも目視可能な明るいストロボライトを搭載している。
ドローンパイロットは、低照度環境下や夜間であっても、より安全に業務を遂行でき、また近くを飛行するドローンや航空機に対しても注意喚起することができる。
DJI スマート送信機 :
5.5インチ1080pの超高輝度ディスプレイを搭載し、直射日光の下でもクリアな視認性を実現する。
価格と販売時期
販売価格:未定
販売時期:2021年4月以降供給予定
